関東のおすすめ樹木葬10選!特徴や後悔のない選び方を徹底解説

近年メディア等でもよく取り上げられている樹木葬に、関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

元々は自然葬の中の1つだった樹木葬も、関心の高まりとともに様々な種類が増えており、利用できる霊園も少しずつ増え始めています。利用する墓地・霊園によって樹木葬の種類や埋葬方法が異なるため、事前に確認することが大切です。

この記事では樹木葬についてわかりやすく解説し、関東で樹木葬ができるおすすめの墓地・霊園をご紹介します。

1分でわかる!記事の内容
  • 樹木葬は霊園タイプや埋葬方法によって多くの種類に分類できる
  • 関東のおすすめ樹木葬10選をご紹介
  • 後悔しない樹木葬を行うためには、埋葬方法や交通アクセスなどを確認する

樹木葬とは

樹木葬とは従来の一般的なお墓とは異なり、お墓のシンボルとなる墓石を据えず、その代わりに樹木や草花を植える、新しいスタイルのお墓を言います。

元々は自然の里山を利用してそこに遺骨を埋葬し、土に還すという形が一般的でした。しかし、認知度の高まりとともに様々なスタイルが生まれ、利用しやすい都心部の霊園にも樹木葬が行える場所が増えてきました。

お墓の継承者がいないお墓にあまり費用をかけたくない、といった現代のライフスタイルに適したお墓の選択肢として注目されています。

樹木葬の種類

樹木葬として埋葬できる墓地・霊園は少しずつ増加しています。

しかし、一口に樹木葬と言っても様々な種類が存在していることをご存知でしょうか?ご存知ではあってもそれぞれの種類の区別がついていない方も多いのではないでしょうか?

ここからは樹木葬の種類をご紹介します。立地や敷地、樹木、草花の植えられ方によって、以下の3つに分類されています。

  • 庭園型
  • 公園型
  • 里山型

庭園型

限られた霊園スペースにシンボルツリーや草花を施した、庭園やガーデニングのような雰囲気のある樹木葬墓地です。

寺院の境内など、小さな土地によく見られる形です。自然の中に埋葬するという形式からは少し離れ、草花で彩られた墓地がまるで庭園のように整備されています。土地が限られている場合には、あまり大きなシンボルツリーは植えられないこともあります。

公園型

都市型霊園や寺院の境内に設けられた樹木葬用の墓地です。

自然の里山を活かした、本来の樹木葬の形を求める方にとってはイメージが大きく異なるかもしれません。しかし、人工的ではあるものの敷地にある程度の広いスペースがあり、樹木や草花を植えることで自然の雰囲気を作り出しています。

樹木葬が行える墓地としては、最も多いのがこの公園型です。

里山型

自然の中に埋葬し、遺骨を自然に還すという樹木葬のイメージに一番近い形です。

自然の里山を活かした埋葬地となるため、多くが郊外の自然豊かな場所に設けられています。整備の範囲が限られたスペースになっていることから、費用面でも抑えられるところが多いでしょう。

ただしアクセス面では、都心部にある霊園と比較して不便な場所も多いため、実際に現地に行くなどして、事前に確認することが大切になるでしょう。

樹木葬の埋葬方法

樹木葬には埋葬方法にも種類があり、それぞれに大きな違いがあります。

希望される供養の形によってどのような埋葬方法を選択するか、メリット・デメリットを知ったうえで決断しましょう。事前に情報をよく確認して、希望に沿った選択をすることが大切です。

以下の3つの埋葬方法について解説します。

  • 合祀(ごうし)型
  • 集合型
  • 個別型

合祀型

他の遺骨と一緒に同じスペースに埋葬する方法です。その際骨壷から出して埋葬する場合が多く、一度埋葬してしまえば取り出すことが難しくなってしまいます。

後々、遺骨を取り出して別のお墓に埋葬し直したいという希望があってもできないため、事前によく検討して選択しましょう。

この方式ではそれぞれの遺骨に使用するスペースが少なくて済むため、費用が最も安く抑えられるというメリットがあります。

集合型

1つのシンボルツリーに対して複数の遺骨を埋葬する方法です。

合祀型と異なるのは、それぞれの骨壷に納められていたり、カロート(遺骨を納骨するためのスペース)は個別になっていたりと、あとからそれぞれの遺骨を判別できるところです。

遺族もお墓参りがしやすくなるメリットがあるものの、合祀と比べて費用は高くなる傾向にあります。

改葬の予定がある場合にはこちらを検討するようにしましょう。

個別型

1本のシンボルツリーに対して、1人の遺骨を埋葬する形の樹木葬です。

墓石がシンボルツリーに変わり、しかし形としては従来のお墓のスタイルに一番近いため、お墓参りの際にもゆっくりと過ごせるでしょう。先々改葬の可能性がある場合には個別型を選ばれれば安心です。

ただし利用するスペースが多くなるために、費用もそれなりに高額になります。

関東のおすすめ樹木葬10選

ここまで樹木葬の特徴についてご紹介してきました。では、実際に樹木葬ができる場所はどのようなところがあるのでしょうか?

ここからは関東エリアで樹木葬が行える樹木葬墓地・霊園についてご紹介します。樹木葬霊園を探す際の参考になるよう、交通アクセスや費用などの特徴をまとめています。

ご自身で探される場合にも、口コミなどを参考にして、希望するイメージに沿った樹木葬が行える場所を見つけましょう。

青山梅窓苑

エリア 港区南青山
最寄り駅からの移動手段 徒歩
バリアフリー設計 あり
料金 25万円から
宗教 浄土宗

都心の一等地にあり、地下鉄銀座線の外苑前駅前という好アクセスの霊園です。いつでもすぐにお墓参りに行ける手軽さが、大きなメリットです。

梅林をシンボルに据えており、都心にありながら落ち着いた雰囲気が感じられます。合同法要が行われ、個別の遺骨袋での埋葬が行われています。

高輪墓苑 正満寺

エリア 港区高輪
最寄り駅からの移動手段 徒歩
バリアフリー設計 あり
料金 75万円から
宗教 不問

最寄りの高輪台駅から徒歩8分で、他路線も複数利用できるアクセスのよい立地です。

庭園型の樹木葬で季節の花々も咲き乱れる明るい雰囲気の霊園です。高級住宅地に構える由緒ある寺院の自然あふれる閑静な墓地ですが、宗教不問で利用でき、檀家となる必要もありません。

横浜みどりの森

エリア 横浜市緑区
最寄り駅からの移動手段 徒歩
バリアフリー設計 あり
料金 38万円から
宗教 不問

最寄り駅からは徒歩15分と若干距離はありますが、その分豊かな自然に囲まれています。送迎サービスもあります。

合祀型や個別型、また家族用の樹木葬など、様々なプランから希望の形が選べることも魅力的です。納骨人数の制限がないため、家族での利用に加え、友人同士やパートナーとの利用にも向いています。

武蔵岡霊園

エリア 東京都町田市
最寄り駅からの移動手段 徒歩
バリアフリー設計 あり
料金 11万円から
宗教 不問

丹沢系山麓や富士山を望む景観に優れた霊園です。敷地が広大であることから園内の駐車場も多く、利用スペースの近くまで車で行けるようになっています。

合祀型、個別型が選べて比較的安価で利用できるのもポイントです。園内には多くの木々が植えられ、季節ごとに四季折々の花々が咲き乱れます。

七里ヶ浜 顕証寺墓苑 樹木葬

エリア 鎌倉市七里ヶ浜
最寄り駅からの移動手段 徒歩
バリアフリー設計 なし
料金 33万円から
宗教 不問

七里ヶ浜、大島、江ノ島が望める眺望抜群の霊園です。寺院の境内墓地であるため、土地はコンパクトながら、緑の芝生が生い茂るエリアやイングリッシュガーデンを思わせるような庭園設計がされています。

四季折々の花が咲き乱れるように考えられており、いつ訪れても美しい景観が保たれるようになっています。

風の丘 樹木葬墓地

エリア 東京都八王子市
最寄り駅からの移動手段 徒歩
バリアフリー設計 あり
料金 54万円から
宗教 不問

多摩丘陵の広大で緑豊かな土地にある樹木葬墓地です。

個別の参拝スペースが用意されているため、ゆっくりとお墓参りができます。個別型の埋葬方法で、13年と33年の契約期間が用意されており、お1人での利用からご夫婦、家族用のプランまで用意されています。

杜の郷霊園 樹木葬

エリア 千葉県八千代市
最寄り駅からの移動手段 送迎バス
バリアフリー設計 あり
料金 20万円から
宗教 不問

千葉県で最大級の広大な敷地を持つ霊園です。高台にあることから眺望がよく、気持ちのよい空間でお墓参りができます。

庭園型樹木葬となっており、シンボルツリーには梅の樹が使用されています。専用の参拝スペースが設けられており、そこでお線香をあげることが可能です。2人分の遺骨まで納められる契約が可能となっています。

水元霊園

エリア 東京都葛飾区水元
最寄り駅からの移動手段 徒歩
バリアフリー設計 あり
料金 33万円から
宗教 不問

個別埋葬となっており、将来にわたって合祀にならない珍しい形式の樹木葬です。

閑静な住宅街にある落ち着いた雰囲気の霊園で、バリアフリー設計になっていることから、将来的に高齢になったご遺族がお参りする際にも訪れやすいところが魅力です。

所沢西武霊園

エリア 埼玉県所沢市
最寄り駅からの移動手段 タクシー
バリアフリー設計 あり
料金 30万5,000円から
宗教 不問

薔薇がシンボルフラワーとなっており、広大な敷地に色とりどりの花や緑が植えられています。個別埋葬の形式で家族用プランも多く用意されています。ペットと一緒に利用できる区画も用意されていることも魅力です。春には桜が咲き乱れる公園型の霊園です。

サニープレイス松戸

エリア 千葉県松戸市
最寄り駅からの移動手段 送迎バス
バリアフリー設計 あり
料金 12万円から
宗教 不問

日当たりもよく明るい雰囲気の公園型霊園です。個別型プランは、永年合祀されないため、合祀に対しての拒否感をお持ちの方にとっても利用しやすい樹木葬です。合祀型ではシンボルツリーである桃の木の下に埋葬されます。ペットと一緒に利用できる区画もあります。

樹木葬をおすすめする方

ここまで樹木葬の特徴や、おすすめの樹木葬についてご紹介してきました。

徐々に認知度や人気が上がり、樹木葬を行う墓地や霊園が増加してはいますが、まだまだ新しいスタイルのお墓です。従来の一般的なお墓をイメージしている場合には選んでから後悔する可能性も少なくありません。

メリット・デメリットをよく理解し、本当に希望する条件が叶えられるのか吟味することが大切です。

ここからは、樹木葬の利用が向いていると思われる方について解説します。

自然志向の方

樹木葬は、散骨と同様に自然葬に分類される埋葬方法です。元々は自然の里山を利用した木々の中に埋葬し、遺骨をゆくゆくは土に還していくというのが樹木葬の始まりでした。そのため自然志向の方にとっては、おすすめできる埋葬方法と言えます。

ただし、人気の高まりとともに都心部の霊園でも樹木葬が行われるようになり、アクセスの便利な場所で庭園のように整備された都市型の霊園も増えています。

遺骨を骨壷のまま埋葬するところも多くなり、土に還すという自然葬のスタイルからは離れてしまう場合もあるので注意しましょう。

お墓の継承者がいない方

従来の一般的なお墓は、家族や親族が代々引き継いで供養していくのを前提としています。しかし、親族との関係が希薄になり、核家族化が進む現代において、そのスタイルがマッチしなくなっているのも現実です。

単身世帯の方や子どものいない家族も増えています。樹木葬は基本的に一代での利用を前提としていて、永代供養が行われるところも多く、継承者のいない方にとっても利用しやすいお墓の形です。

お墓の費用を抑えたい方

お墓の購入費用にはおよそ150万円から300万円程度かかると言われています。その中で大部分を占めているのは、墓石の購入費用です。

樹木葬の場合には、墓石の代わりに樹木をシンボルとして植えるため、お墓の新規購入費用が大きく抑えられます。

また埋葬プランにおいて集合型や合祀型を選択することで、より費用が抑えられるためお墓の選択肢が広がります。

ペットと一緒のお墓をお考えの方

ペットを家族同然に愛し、ゆくゆくはお墓も一緒に入りたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。少し以前までは、仏教的な思想から、動物と人間が同じ場所に埋葬されることは禁じられている霊園がほとんどでした。

しかし近年では、宗教不問の霊園も増えており、樹木葬においても、ペットと一緒に入れるプランも用意されているところが増えています。

後悔しない樹木葬のためのポイント

樹木葬を利用したいとお考えの方に、利用を決めるまでに検討すべきポイントについてご紹介します。

漠然としたイメージだけで利用を決めてしまうと、希望していたものとは全く違っていた、費用が高額になってしまった、と後悔することになってしまいます。

ポイントを絞ってよく検討し、情報を収集しておけば、後悔のない樹木葬が行えるはずです。

埋葬方法

前述の通り、樹木葬の埋葬方法には様々な形式があります。

個別型の埋葬方法の場合には、契約の個別安置期間内については、遺骨を取り出せます。しかし、契約期間を過ぎて合祀された場合や、元から合祀型で埋葬していた場合には、一旦埋葬してしまえばあとから遺骨を取り出せません

先々、改葬を行う予定がある際には注意しておきましょう。

また、将来的に遺骨を土に還したくて樹木葬を選択されている場合、骨壷に納める埋葬タイプでは土に還すという目的が果たせないため注意しましょう。

樹木の種類やデザイン

お墓のシンボルとなる樹木や周辺を彩る花々によって、樹木葬の印象は大きく異なります。

ご自身の好みのシンボルツリーを選びたいと思っていても、霊園や墓地によって決められている場合も多いため、事前にその樹木が選べるかどうかを確認しておきましょう。

また、庭園型や公園型の場合には、周辺に植えられる花の種類やガーデンデザインにも気をつけて選択するようにしましょう。

交通アクセス

墓地・霊園までのアクセスは非常に重要です。特に里山型の場合には、アクセスが悪い場所であることも少なくありません。

公共交通機関を利用できるのか、車で埋葬場所のすぐ近くまで辿り着けるのかをよく確かめるようにしましょう。

残された遺族がこの先高齢になった場合のことも考慮して、駐車場の利用しやすさ車椅子でのお参りができるかなども一緒に確認しておくと安心です。

宗旨・宗派による縛り

寺院が運営している墓地の場合、多くは宗旨や宗派に縛りが設けられています。

しかし近年では宗教不問で利用できる霊園も多くなりました。また、寺院の境内に設けられた樹木葬墓地においても、檀家にならなくても利用できるところが増えています。

しかし、法要や納骨の際には宗旨に従った利用を求められることがあるため、どこまで縛りがあるのかをよく確認しておくことで後悔が少なくなります。

親族の理解

広く認知されるようになったとは言え、樹木葬はまだそれほど一般的なお墓のスタイルではありません。そのため、利用を決断して実際に申し込みを行ったあとで、親族から反対されることも少なくありません。

後悔のない樹木葬の利用のために、親族内での話し合いは不可欠です。

ご本人が生前から利用を決断している場合には特に、亡くなったあとで家族が親族と揉めることのないよう、事前に理解を求めるようにしましょう。

費用内訳 

樹木葬にかかる費用は、主に永代使用料、埋葬料、管理料、永代供養料、銘板彫刻料などとなっています。金額やそれぞれの名目に含まれるサービスの範囲は、墓地・霊園によって異なります。

また、埋葬方法やプランによっては、費用総額も大きく異なるため注意が必要です。

費用が安く抑えられるという樹木葬の利点に魅力を感じていたのに、結果的に高額になってしまった、というケースもあります。利用を決めるにあたっては、それぞれの霊園の費用内訳をよく確認して、比較検討することをおすすめします。

現地見学

ホームページやパンフレットで得られる情報はもちろん正確なものです。しかし、「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、実際に現地を訪れることで得られる情報は、より多く正確です。

交通アクセスや現地周辺の雰囲気、墓地・霊園の管理体制、訪れる他の利用者の雰囲気など、ご希望に沿ったものなのかを確かめられます。

樹木の手入れ

樹木葬のシンボルである木々の手入れや管理を誰が行うのかを、事前によく確認しておきましょう。

いつもきれいな状態で管理されている霊園であれば、どのようなときにお墓参りに出かけても気持ちよく過ごせます。しかし、遺族側での管理が必要となる場合、シンボルとなる木が上手く育たなかったり、雑草が生い茂ったりする可能性があるため、こまめに訪れて管理しなければなりません。

逆に、霊園側ですべてを管理してもらえる場合には、管理費用の負担は必要となります。

納骨人数

樹木葬では納骨する人数ごとに費用が発生することがほとんどです。

また、基本的に引き継いでいくお墓という前提がないため、埋葬できる遺骨の数に限りがあることがほとんどです。

契約前に、どのような形での利用を考えているか、一緒に利用しようと考えている家族や友人、パートナーとよく話し合いましょう。

納骨人数が増えるにつれ費用もかさむため、予算内で行えるかどうかも確認する必要があります。

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